近年少子化や核家族化が急速に進んだのに伴い、最近は過疎地でなくても代々の「家」というものが無くなるケースが増えてきました。
それに伴い、昨年からお仏壇の閉扉の法要を数件お受けしました。
後継者がいらっしゃらない、県外へ引っ越された、など理由は様々ですが、今までそのお家の代々の方々が大切に護ってこられたお仏壇がなくなるのはこちらとしても寂しいものです。
とりあえずご本尊はお寺でお預かりをしますが、後継者がいらっしゃる場合はまた新しいお仏壇にそれらをお迎えしてほしいなぁと思います。ですが、古いご本尊は大型のお仏壇用に作られていることが多く、物理的にも難しいと思います。
ご本尊である方便法身尊形の裏には、その家のご本尊をいただかれた年号や当時の法主名、願主名などが書かれているので、まさにその家の歴史そのものです。出来ればまたそのお宅にご本尊として戻していただくのがベストだと思いますが、無理なら小さくても良いので、別のお仏壇を置いていただきたい。
常に「この私が一番」と思って日暮しをする我々が、「そうではなくて、仏様が一番」ということを心から感じさせていただける唯一の場所であり、亡き大切な人からの働きかけを感じさせていただける大事な場所だと思うからです。言いかえれば、無条件に頭が下がり、自分の心を写す鏡でもあり、仏様からの働きかけを心で感じるインターフェースでもあるから。
どの家にも鏡やインターネットのパソコンがあるでしょうが、真実に照らされた生き方に気づくための鏡やパソコンである仏壇こそ、我々が迷わずに生きていくためにもっとも必要なものだろうと思います。
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(写真はお寺でお預かりしているご本尊のうちのひとつ。
裏書きをみると、元禄13年(西暦1700年)のもの、かなり古いです!。
左の六字名号は15代秀カン上人の筆跡と思われますし、方便法身尊形の裏書きは、17代秀如上人のものです。)
それに伴い、昨年からお仏壇の閉扉の法要を数件お受けしました。
後継者がいらっしゃらない、県外へ引っ越された、など理由は様々ですが、今までそのお家の代々の方々が大切に護ってこられたお仏壇がなくなるのはこちらとしても寂しいものです。
とりあえずご本尊はお寺でお預かりをしますが、後継者がいらっしゃる場合はまた新しいお仏壇にそれらをお迎えしてほしいなぁと思います。ですが、古いご本尊は大型のお仏壇用に作られていることが多く、物理的にも難しいと思います。
ご本尊である方便法身尊形の裏には、その家のご本尊をいただかれた年号や当時の法主名、願主名などが書かれているので、まさにその家の歴史そのものです。出来ればまたそのお宅にご本尊として戻していただくのがベストだと思いますが、無理なら小さくても良いので、別のお仏壇を置いていただきたい。
常に「この私が一番」と思って日暮しをする我々が、「そうではなくて、仏様が一番」ということを心から感じさせていただける唯一の場所であり、亡き大切な人からの働きかけを感じさせていただける大事な場所だと思うからです。言いかえれば、無条件に頭が下がり、自分の心を写す鏡でもあり、仏様からの働きかけを心で感じるインターフェースでもあるから。
どの家にも鏡やインターネットのパソコンがあるでしょうが、真実に照らされた生き方に気づくための鏡やパソコンである仏壇こそ、我々が迷わずに生きていくためにもっとも必要なものだろうと思います。
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(写真はお寺でお預かりしているご本尊のうちのひとつ。
裏書きをみると、元禄13年(西暦1700年)のもの、かなり古いです!。
左の六字名号は15代秀カン上人の筆跡と思われますし、方便法身尊形の裏書きは、17代秀如上人のものです。)