この週末も門徒さん宅の報恩講参りでバタバタしましたが、普段はなかなか個別にゆっくりとお話しする機会もありませんので、色々と良いご縁に逢わせていただいた充実した週末となりました。
 そんな中お寺で、ある方の亡きご主人の50回忌を勤めさせていただきました。
死別されたのは、まだ20代の頃だったようで、いったいその後もどれくらいのご苦労や悲しみがあられたかは想像だに出来ません。
亡くなられる1年ほど前にお二人で撮られたという当時の白黒写真を見せていただきました。お二人共、とても幸せそうに並んで立っておられるのが印象的な一枚でした。
 普段は気丈でとてもさばさばとされている方ですが、御経や御文章拝読の時には、合掌しながら時折涙を流されていたようです。50年と一言にいうととても長い年月のように思いますが、時が過ぎたからといって悲しみが心底癒えたり、「想い」が消え去るものではないということを改めて感じました。
 そして、お寺に御参りに来られたのも、奥様からの「想い」があったとともに、浄土からの想い、お導きがあってのことではないかなぁとも思います。

  安楽浄土にいたるひと 
  五濁悪世にかへりては 
  釈迦牟尼仏のごとくにて 
  利益衆生はきはもなし

 良いお取次ぎのご縁をいただけたと思います。
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